予防接種って何?
ウイルスや細菌を弱毒化したもので免疫をつくること
伝染病の原因になるウイルスや細菌の毒性を、発病しないまでに弱めてものがワクチン。このワクチンを注射などで体内に入れ、その病気に対する免疫をつけるのが予防接種です。流行の可能絵師がある病気か、現在の日本では流行がなくても、世界的に見るとまだ流行が続いている病気が、予防接種の対象になります。
免疫は2種類 ①うまれながらにして持っているもの
赤ちゃんはへその緒を通して、妊娠中にママから免疫をもらいます。そのおかげで、生後6ヶ月ごろまでは病気をしにくいのです。
②感染症にかかることによって自分の力で獲得していくもの
感染症に自然にかかることによって、その病気に対する免疫を獲得することができます。ただし、自然にかかった場合、重症化しやすい感染症も多いので、予防接種を受けたほうが安心です。
地域や都合によっては、低月齢の赤ちゃんが立て続けに接種を受けるスケジュールになることもありますが、低月齢だから負担がかかったり、副反応が出やすいということはないので、安心して接種を受けましょう
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何のために必要なの?
深刻な感染症から赤ちゃんを守るため
赤ちゃんは胎児時代にママからある程度の免疫をもらって生まれてきますが、その免疫は生後次第に失われてきます。そのため、病気から自分を守るために、赤ちゃん自身がさまざまな感染症に対する免疫を作り出す必要があるのです。
予防接種のワクチンは、病気にかかることなく、その病気に対する免疫を体内に作って、赤ちゃんの健康を守ります。重い感染症の流行から社会を守るという役割もあります。
①その病気にかかると、生命が危険にさらされる
②助かったとしても、重い後遺症が残りやすい
③予防以外に治療法が確立されていない
などの理由により、予防接種で免疫をつけたほうがよい感染症が、接種の対象になっているのです。
季節にかかわらず、体調がよければ予防接種は受けられますが、かぜが流行っている季節は接種後の発熱がかぜか副反応によるものかわかりにくいことも。そういうこともあって、集団接種は夏と冬を避けて行われます。 |
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いつごろ受ければいいの?
自治体によって受けられる時期に差が・・・
どの予防接種をいつ受けるか、というスケジュールは、住んでいる自治体によって、かなりの差があります。
①住んでいる市町村の推奨するスケジュールに従う
②保育園入園などの事情がある場合、かかりつけ医などで個別に接種してもよい
自治体から予防接種の通知が届いたら、よく目を通し、日程を確認しましょう。個別の通知がない自治体は、広報をチェックするか、最寄の役所に問い合わせて。
予防接種の通知の方法は自治体によってさまざまです。接種は生後3ヶ月ごろからスタートしますが、来るはずの通知がこなかったり、広報紙などを見逃してしまったり、通知を紛失したり、捨ててしまった場合などは、役所に問い合わせを。 |
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どこで受ければいいの?
かかりつけ医か、集団接種会場で受けます
予防接種には、各人が都合のいいときに医療機関に出向いて接種を受ける「個別接種」と、接種日時と会場をあらかじめ設定し、対象月齢の赤ちゃんを集めて一度に行う「集団接種」があります。
個別接種 ママやパパがかかりつけの医師と相談して、赤ちゃんの体質や体調に合わせてスケジュールを組み、接種を受けます。現在、ポリオとBCG以外は個別接種が主流ですが、自治体によっては、このほかの接種も集団接種で行うところがあります。
集団接種 現在、ポリオとBCGは、集団接種を実施している自治体がほとんど。接種できる日時が決まっているため、体調をくずして受けられないと、接種のスケジュールが乱れる原因にも。
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どうやったら受けられるの?
アレルギーや体質などで心配があれば医師に相談を
当日、体調に問題がなければ、接種できますが、 ①アトピー性皮膚炎などの湿疹で注射する部位が確保できない
②卵アレルギーがある
③けいれんを起したことがある
④心臓病などの持病がある
⑤早産で低出生体重児だった
など、体質そのほかの理由で予防接種が受けられるかどうか判断に迷ったら、まずはかかりつけ医に相談を。そのうえで、接種するかどうかを検討していきます。
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