救急外来で受診する際、気をつける点は?
日中の外来と変わりませんが、症状が急を要する場合もあるので、赤ちゃんの症状の経過をテキパキと話すことが大切。同時に伝えたいこととしては、
①これまでに同様の病気にかかったか、繰り返し見られる症状はあるか。
②家族やまわりの人がかかっている病気やその他の病気。
③自宅での症状の経過などがあります。
また、赤ちゃんの普段の状態を把握していない人が来る場合、よくわかっている人から①~③のことを書いたメモをもらってくると、診察もスムーズ。 |
誤飲をした場合、救急車を呼んだ方がいいものは?
薬物(薬、洗剤、除草剤など)揮発性のもの(石油製品など)、化粧品、ボタン電池、多量のタバコ、鋭利なものなどを誤飲した場合には、救急車を呼んで。誤飲物はすぐに吐き出させることが基本ですが、とがったものや強酸性、強アルカリ性、揮発性のものは吐かせると粘膜を傷つけたり、肺炎などの恐れがあるので、吐かせてはダメ。
|
救急車だと、病院の指定はできないのでしょうか?
基本的には、赤ちゃんの症状と受け入れ先の病院の耐性によって決めます。一刻を争うような状態でない場合は、患者さん側の希望する病院へ行ってもらえる場合も。可能であれば、かかりつけの病院でみてもらうに越したことはありません。ただ、たとえば埼玉の救急車が東京の病院まで行くようなことは、その地域に対応できる病院がないとき以外、一般にはありません。
|
夜間の小児救急システムは整備がすすんだの?
最近、準夜間といって、夜11時ごろまで小児科の救急を実施している地域も多くなってきました。それでも、地域によってはまだ不十分で、医師の数や検査体制など、多くの面で問題が残っています。医療が専門化しているので、小児科医が不在の場合みてもらえず、たらいまわしになる可能性があるので、かかりつけの医師に夜間はどうすればいいかを確認しておくことも大切です。
|
救急車を呼ぶときに伝えること
救急車を呼ぶときには、出来るだけ早く着てもらうためにも、ポイントを正確に話すことが必要。まず、救急です。○歳の子供が高熱でひきつけを起しましたなど年齢と症状を簡単に伝え、住所、所在地、家の目印をはっきりと伝えます。最後に、救急車がくるまでにしておくことはありますかと指示をあおいで。家がわかりにくい場所にあるときは、パパなどに外へ出て誘導してもらったほうがいい場合もあります。
|