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こんな病気 |
治療法 |
包茎 |
包茎とはおちんちんの先端の亀頭が、いつも包皮に覆われている状態のこと。包皮を引き下げようとしても亀頭がまったく見えない場合を真性包茎、包皮を引き下げると亀頭が現れる場合を仮性包茎といいます。赤ちゃんは包茎なのが普通で、成長にしたがって自然に皮がむけることがほとんどです。ただ、おしっこが包皮の間にたまってうまく出ない、亀頭と包皮の間に細菌感染が起こり亀頭包皮炎を繰り返し起こす場合は受診が必要です。
亀頭包皮炎は陰茎が赤く腫れ、痛みを伴う病気で、おむつに膿がつくこともあります。 |
仮性包茎は病気ではないので治療はしません。真性包茎も乳幼児期は基本的に治療は必要ありませんが、おしっこが出にくい、亀頭包皮炎を繰り返すなどのトラブルがあるときは手術をします。手術は余分な包皮を和のように切り取る方法で、15分程度で終わるものですが、乳幼児の場合は全身麻酔になります。また、亀頭包皮炎の治療は患部を消毒し、抗生物質入りの軟膏を塗ります。炎症がひどい場合は抗生物質の内服薬を服用することも。 |
停留精巣 |
睾丸は胎児期の初めにおなかの中でつくられ、成長するとともに降りてきて、産まれるころには陰嚢ないにおさまるのが普通です。それが、なんらかの理由で陰嚢の中におさまらない状態を停留精巣といいます。触っても睾丸がなく、足の付け根に丸いしこりがみられるのが特徴。片側だけに見られることが多いようです。 |
6ヶ月くらいまでは睾丸が自然に陰嚢に降りてくることがあるため、しばらくは経過を関節しながら様子を見ます。自然に降りてこない場合は、1歳z年後に手術で睾丸を下ろし、正常な位置に固定します。 |
陰嚢水腫 |
陰嚢に水がたまり、大きくふくらんで腫れている状態。退治のときにおなかの中にあった睾丸が陰嚢ないに下りてくるときに、腹水が陰嚢に流れ込みたまってしまったことが原因です。片方だけ腫れる場合と両方腫れる場合があります。鶏卵くらいの大きさになることもありますが、触ってもぶよぶよしていて、痛みもありません。懐中電灯を当てると、中に睾丸が透けて見えます。同じように陰嚢が腫れる病気に鼠径ヘルニアが挙げられますが、この場合は光を当てても陰嚢が透けて見えません。 |
ほとんどの場合、陰嚢にたまった分泌液は自然に吸収されて、1歳ゴロまでには直ります。鼠径ヘルニアや停留精巣を合併している場合、2〜3歳になっても治らない場合、陰嚢が異常に大きい場合は手術をします。 |
尿路感染症 |
尿路とは腎臓、尿管、膀胱、尿道までの、尿がつくられて排泄されるまでの通り道のこと。そのどこかで細菌に感染し、炎症を起す病気です。炎症を起した部位によって腎盂腎炎、膀胱炎などの病名がつけられています。腎盂腎炎はせき、鼻水などの風邪の症状がないのに38℃以上の高熱が出ます。赤ちゃんは不機嫌で、顔色が悪く、食欲が落ち、嘔吐などの症状が診られることも。膀胱炎はおしっこが近くなり、おしっこを出すときに痛みがあるため不機嫌になったりします。おむつに膿がついたり、血尿が出ることもあります |
原因となる最近を調べ、適切な抗生物質を服用します。尿路感染症は病気が原因で起こることも多く、繰り返す場合は精密検査をすることも。 |
膣前庭炎 |
小陰唇に囲まれた、膣口のまわりの膣前庭が細菌感染して、赤く腫れます。かゆみや痛みを伴い、炎症がすすむとにおいの強い黄色や茶褐色のおりものが出ることもあります。赤ちゃんは機嫌が悪く、患部をかきたがります。 |
赤くなって、少し腫れている程度なら、入浴したとき石鹸でよく洗い、きれいに洗い流すだけで自然に治ります。症状が強いときは、抗生物質の入った軟膏を塗ります。 |