薬のこと |
受診から薬をもらうまで
薬をもらってから
上手な飲ませ方
●薬の種類
・シロップ・液体飲み薬
・粉薬
・漢方薬
・坐薬・浣腸剤
・点眼薬・点耳薬
・塗り薬
・はり薬
●薬の目的
解熱鎮痛薬・抗生物質・鎮咳薬・去痰薬・気管支拡張薬・抗ヒスタミン薬・消炎酵素薬・抗ウイルス薬・抗けいれん薬・下痢止め・便秘薬・吐き気止め・乳糖分解酵素・鉄剤・総合感冒薬・抗アレルギー薬・ステロイド薬入り軟膏・非ステロイド系抗炎症薬入り軟膏・抗ヒスタミン薬入り軟膏・抗真菌薬入り軟膏・抗ウイルス薬入り軟膏・抗生物質入り軟膏・皮膚保護薬・保湿薬・点耳薬・点眼薬・眼軟膏・口内用の薬 |
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昼間のうちに必ず一度受診して |
赤ちゃんの病気は、突然始まることがほとんどです。病気の進み方も大人に比べてとても速いですし、悪化するときもあっという間。ですから変だなと思ったら、受診を先延ばしにしないことが大切です。夜中に様態が急変することもしばしばなので、昼間の診療時間内に、必ず一度は受診しておきましょう。
そのためにも、近所にかかりつけの小児科を確保しておくのが大切です。地域の、夜間や休日の診療体制もチェックしておいてください。
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カポジーと疥癬 アトピー性皮膚炎とまちがえやすい、うつる皮膚病 |
どこにできやすい? |
カポジー : 顔・目のまわり・おなか・せなか・ひじやひざの裏側
疥癬 : 手足・わきの下・おへそ・陰部 |
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カポジーは単純ヘルペスウイルスの感染で起こる |
カポジー、正しくはカポジー水痘様発疹症といいます。原因は単純ヘルペスウイルス。単純ヘルペスといえば、疲れたときなどに口の中や唇などに痛みのある水ぶくれができる比較的一般的な病気ですが、赤ちゃんがこのウイルスに初感染して重症化したときやアトピー性皮膚炎であって、再感染すると、カポジー水痘様発疹症になることがあるのです。
一見、アトピー性皮膚炎とも似ていますが、カポジーは熱も出ます。皮膚に赤く小さい水ぶくれができ、水ぶくれ同士がかたまったり、カイヨウになってはれたりすることもあり、痛みをともないます。症状が軽ければ、通院して抗ウイルス剤の飲み薬で直ります。
ウイルスが原因なので、進行が早いのも特徴。1~2日で症状が全身に及ぶこともあります。最初は何の病気か破談がつかないことも多いので、発疹や熱が出たら、とにかく皮膚科か小児科を受診しましょう。初感染で症状が重くなると脳炎を起すこともありますから、早い対応が大切です。
家族が単純ヘルペスにかかったら、赤ちゃんを水ぶくれにさわらせないようにして、早く治療しましょう。 |
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疥癬は、家族の一人がかかったら全員で治療 |
疥癬虫は小さなダニの一種。
わきの下、おなか、おへそ、陰部などのやわらかいところに、かゆみのある赤いブツブツや水ぶくれができます。かきこわすと化膿して全身に広がることも。かゆみは夜になると強くなります。殺虫剤の入った塗りぐすりやかゆみ止め、硫黄系の入浴剤などで治療します。
赤ちゃんが保育園でもらってきて、家族にうつす例も見られます。人から人だけでなく、寝具からもうつりますから、丁寧に布団に掃除機をかけたり、加熱乾燥するなど、家族単位での治療が必要です。 |
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ジメジメ大好きの水虫は、赤ちゃんにもうつります |
白癬菌というカビの一種に感染して起こる水虫は、大人だけの病気ではありません。水虫の人が使ったスリッパやバスマットなどを通じてうつるので、実は子供にも少なくないのです。白癬菌は暑さやジメジメが好きなので、春から夏に活発になりますが、冬にも見られます。一番多いのは足の指と指の間の皮膚がふやけて赤くなりむけてくるものですが、足の裏や縁に小さい水ぶくれが出たり、足の裏の皮膚全体が厚くなってむけ、ひび割れてくるタイプも。ほとんどの場合、感染源は親。大人に水虫があるときは、まず大人がきちんと治療しておくことが大切です。 |
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ホームケアのポイント |
カポジーも疥癬も、一見、症状がアトピー性皮膚炎と似ています。でも疥癬にステロイドを塗ると、ブツブツが全身に広がって重傷に。自己判断は禁物です。
アトピー性皮膚炎のある子は、ふだんから皮膚の状態を観察し、いつもと様子が違ったら皮膚科を受診してください。
寝具のダニを徹底退治
疥癬虫は人から人へとうつります。布団はいつも清潔に(干せばOK)。また、症状のない家族も一緒に薬を塗って治療するのも大事 |
患部は石鹸で洗って清潔に
湿疹や水泡がある部分に触れるのはコワイと思いがちですが、患部はいつも清潔にしておくことが大事。お風呂に入れたときに、石鹸をつけてやさしく洗ってください。 |
下着やシーツは毎日洗濯
カポジーも疥癬も、うつります。肌にふれる下着やシーツは毎日取り替えて、いつも清潔なものを使うようにしましょう。 |
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