米袋に入れたままの状態で保管していませんか? 米袋には空気穴があるので、この時期に袋に入れたままコメを置いておくと、湿度も温度も上がりやすくなり、虫の発生やカビの原因になります。
コメに発生しやすい虫
・コクゾウムシ
黒または茶色で、成虫の体長は4㎜以下、幼虫の体長は0.5㎜程度です。温度が15℃以下、33℃以上ではほとんど増えず、28-29℃で増えます。コクゾウムシより小型のコクゾウムシ(コクゾウムシとは分類上では別の種類)は30-33℃で増えます。食害をうけたコメは穴があきますが、食べても害はありません。
・コクガ
成虫は、体長7㎜の小さな蛾です。幼虫は蛆虫のような姿をしています。幼虫の食害をうけたコメはくもの糸でつづられたような状態になり、特有のニオイがするのでおいしく食べることはできませんが、食べても害はありません。
虫やカビを防ぐための保管法
虫の発生やカビを防ぐために、湿度と温度をできるだけ低く保ちましょう。この時期は特に、冷蔵庫での保管がおすすめです。冷蔵庫に入れておけば、袋のまま保管しても湿度と温度を低く保てます。常温で保管する場合は、コメが届いたらすぐに密閉容器に移します。容量3リットルのもの2つで5kg弱のコメが入ります。密封性が高く、虫が侵入できないガラスビンがおすすめです。
さらに、焼海苔の袋などに入っている乾燥剤(生石灰)や、せんべいに入っているシリカゲルを2-3個入れておきます。乾燥剤をいれて湿気をとることで、虫とカビを同時に防げます。その他、昔ながらの方法として、赤唐辛子やにんにくを入れても効果があります。
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