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¥1,760 |
論点思考 |
ロングセラー『仮説思考』の著者が明かす
コンサルタントの暗黙知を解説。
ビジネスにおいて本当に大事なことは、やらないことを決めることだ。企業は数え切れないほど多くの問題を抱えていて、それらをすべて解決しようと思っても、時間もなければ人も足りない。仕事には期限がある。こなすことのできる工数も限られている。その中で解くべき問題を設定し、選択し、それに取り組み、成果をあげなければならない。成果をあげるには真の問題を選びとることが大切だ。
この真の問題を著者が25年間勤めたボストンコンサルティンググループでは「論点」と呼ぶ。そして、論点を設定するという、問題解決の最上流に当たるプロセスが「論点思考」である。論点を設定することにより、考えるべきことが絞られ、問題解決のスピードは上がり、解決策を実行したときの効果も高くなる。成果を出すには、「正しい答え」でなく、「正しい問い」「解くべき問題」=論点が重要となる。「間違った問い・問題」に取り組むことは大いなる「時間のムダ」であるという。
コンサルタントの世界では、与えられた問題の分析ができ、その問題が解決できるというだけでは、コンサルタントとして半人前。一流のコンサルタントは論点が何かを見つけだす能力に優れているのだ。そして、パートナークラスのコンサルタントであれば、他の調査・分析作業は部下に任せることがあっても、論点の設定だけは自らが徹底的に行なう。
本書はこれまでコンサルタントの頭の中にしまい込まれていて名人芸と思われていたものを、読者のわかる形に分解し、やさしく説明している。日ごろの業務の中で「上司に言われた問題に取り組んでいるが、これでいいのか」「本当の問題は別にあるのでは」と疑問を持ちながらしている人、加えて、部下に問題・課題を与える立場にある管理職の人も必読の一冊 |
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クリティカル・ビジネス・パラダイム:社会運動とビジネスの交わるところ |
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¥2,090 |
クリティカル・ビジネス・パラダイム:社会運動とビジネスの交わるところ |
私は、本書を通じて、ある希望にみちた仮説をみなさんと共有したいと思っています。
その仮説とは、
社会運動・社会批判としての側面を強く持つビジネス=クリティカル・ビジネスという新しいパラダイムの勃興によって、経済・社会・環境のトリレンマを解決するというものです。
私は2020年に著した『ビジネスの未来』において、安全・快適・便利な社会をつくるという目的に関して、すでにビジネスは歴史的役割を終えているのではないか?という問いを立てました。原始の時代以来、人類の宿願であった「明日を生きるための基本的な物質的条件の充足」という願いが十全に叶えられた現在、私たちはビジネスという営みに対して社会的意義を見出せなくなりつつあります。
この問いに対する前著での私の回答は「条件付きのイエス」というものでしたが、その 後も、営利企業あるいはビジネスの社会的存在意義に関する議論が沈静化する兆しはなく、 世界経済フォーラムをはじめとした会議の場においても、この論点は主要なアジェンダで あり続けています。
ここ数年、世界中で盛り上がりを見せている「パーパス」に関する議論も、この「この ビジネスに社会的意義はあるのか?」という、素朴だけれども本質的な質問に対して応え ることのできなかった人々が引き起こした一種のパニック反応だと考えることもできるで しょう。
私は、本書を通じて、このウンザリさせられる問いに対して、ある仮説としての回答を 提唱したいと思います。それが前述した命題、すなわち「社会運動・社会批判としての側 面を強く持つビジネス=クリティカル・ビジネスという新たなパラダイムの勃興によって それは可能だ」という回答です。 |
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