エンジンオイル以外にもオイルは使われています。ステアリングをパワーアシストするパワステオイル、
AT車のATフルード、ミッションオイル、デフオイルもクルマの重要パーツです。これらもまた定期的に交換が必要になります。
特に注意したいのが、ATフルード。5〜6万km無交換の車がATFを全交換しようとしても、
請け負ってくれないショップもあるのです。これは急に新品にすることでかえって負荷がかかり、
トラブルを誘発危険があるためだとか。
ギアオイル・ATF(オートマチックフルード)
普通は20〜30%の量しか交換できず、2万kmごとに交換
ブレーキフルード
3年または3万kmを目安に。費用は工賃混みで4〜5,000円程度。
デフオイル・ミッションオイル
走行距離が5〜6万kmをこえたら一度交換したほうが〇。4,000〜5,000円程度。
パワステオイル
通常2〜3年ごとに交換。
国産車の中には、下から抜くほうが上手に抜けるクルマもあるのですが、大多数は上から吸い出すほうが
きれいに抜けるそうです。もしどちらかを選べるなら、迷わず上から抜いてもらうようにいいましょう。
下向きでもクルマを傾けたりすれば上手に抜けますが。
グレード・粘度が同じであれば、違うブランドを混ぜても問題ありません。
ただわざと混ぜて使うのはあまりオススメしません。できればブランドを長期的に使ったほうが
エンジンにはいいという意見もあります。
エンジンオイルは劣化してくると、まず粘度が落ちます。すると密閉性能や潤滑性能が低下し、
エンジン内部の磨耗が進んでしまう危険があります。さらにレッカが進むと、今度は粘度が上がって
やがては固形化し、スラッジとなってエンジンにこびりついてしまいます。こうなると吸排気バルブを
油圧制御しているハイメカエンジンなどは致命傷になりかねません。そこまでにならないにせよ、
オイルの劣化は燃費・動力・性能などに必ず悪影響が出てきます。
エンジンオイル添加剤は、ほとんどが出力アップ・排ガスの清浄化・オイルの寿命延長・燃費制限・
エンジン音を静かにするを売り文句にしています。しかし、市販オイルの中には最初からこれらの添加剤を
含んだものが多いのです。SH級のオイルを使用する場合、きっちりオイル交換していれば、
添加剤を追加する必要はありませんが、逆に添加剤に全く効果がないかというとそういうわけでもありません。
PTFE、二硫化モリブデンなど摩擦係数調整剤には燃費向上に効果があります。ただし価格が高いのがネック。