【 1960年代を沸かせたクラス最強ツーリングカーのベースモデル 】 1960年代に人気を集めたアルファロメオの2ドアクーペ、ジュリア スプリントGT。「段付き」と呼ばれる独特のフロント形状を持つ美しい仕上がりのクーペボディに、オールアルミ製の1570cc4気筒DOHCエンジンを搭載し、フロント・ダブルウィッシュボーン、リヤ・リジッドのサスペンションによる軽快な走行性能を発揮しました。このジュリア スプリントGTをベースに、1965年に加わったレース用ベースモデルがGTAです。「A」はイタリア語で軽量化を意味する「Alleggerita」の頭文字。アルミ製ボディなどにより大幅に軽量化し、ツインプラグ化によりエンジンもパワーアップするなど各部に改良が加えられました。500台が生産されたと言われるGTAは、そのほとんどがアルファロメオのレース部門、アウトデルタでレース用にさらにチューンされ、クラブマンレースをはじめ1960年代後半のヨーロッパツーリングカー選手権でも大活躍。1966年、67年、69年にはクラスチャンピオンの座を獲得したのです。